10月1日はネクタイの日
日本にネクタイが初めてお目見えしたのは、18世紀の中頃のこと。ジョン万次郎の帰国とともに渡来したといわれています。その後、1884年(明治17年)10月、帽子商小山梅吉の手により国産第一号の蝶ネクタイが誕生。これにちなみ、日本ネクタイ組合連合会では、1971(昭和46年)に10月1日をネクタイの日と定めました。
小さな冒険を楽しむように選べば行動力が増し世界が広がる。
世間では「クールビズ、クールビズ」と騒がれていますが、仕事の時にだけネクタイをはずしたり腕まくりすればいいことだと僕は思います。
国を代表して外国の客人を国賓として迎えるような時にまで、ノーネクタイで現れるのはあまりにも紳士的でないと思います。省エネだとか環境に配慮していますなんて、威張って言うのはおかしいと思います。僕自身、今は仕事柄ネクタイをするときは少ないですが、いざという時とか、場所や相手によって、きちんとネクタイをしようと思っています。
だから、いつもネクタイ売り場は気にして見ています。色や幅の広さなどを観察したり、いつするか当てはなくても、美しいネクタイに出会って、欲しくなったら買います。
僕はネクタイもモノトーンのものが多かったのですが、最近はオレンジ系やブルー系を選ぶようになりました。一時は50本くらい持っていましたが、人にあげたりして、今は常時使うのは20本くらいでしょうか。
一般的にネクタイを選ぶ時は、これでいいやとあきらめないこと。小さな冒険を楽しんで、空気の入れ換えをするような気分で選んでみる。
すると行動力も増し、人とも出会い、世界が広がると思うのです。
(平成18年9月30日(土)読売新聞夕刊より)